日本社会の少子高齢化を背景に、多くの大学が存亡の危機に直面しています。日本私立学校振興・共済事業団の統計によると、2007年度の学生募集結果で、4年制大学では全体(559大学)の約40%にあたる221大学が、短期大学では全体(365大学)の60%超の225大学が定員割れをきたしています。このような淘汰の時代を迎えて、大学は生き残りをかけていかに中身のある教育改革を断行し、学生からのさらには社会からの信頼を獲得するかが最重要課題であることは論を待つまでもありません。そのための施策を講じるには従来型の固定観念から脱却して、柔軟な発想で事象をとらえる必要があります。例えば受験生選抜の手法、学部・学科構成、語学教育手法、海外留学制度、就職指導、地域・企業との連携といった側面でより突っ込んだ改革が要求されているのです。私たち高等教育総合研究所は少子化のもと規制緩和、自由競争時代を迎えた高等教育において、より魅力的な大学づくりのために様々な提案を行ってまいります。

亀井信明(かめい・のぶあき)

1950年、広島県生まれ。大手予備校「河合塾」において主に大学情報と教務関係の仕事に たずさわり、教務本部長や東京GA本部長を歴任。 97年に独立して、教育コンサルティング会社「VEGA」を設立、代表取締役を務める。2001年に高等教育総合研究所を設立、代表取締役を務める。 TV、新聞、月刊誌、週刊誌などでの執筆・提言多数。 著書『親と子の大学入試』(中央公論社共著)、『大学選びをはじめからていねいに』(東進ブックス共著)。